従来の酸化チタン光触媒は紫外線にのみ光触媒効果を発揮したため、外壁塗装によく用いられてきました。施工には塗料を定着させるためにバインダーという接着剤を使用し、2度塗りをする手間とコストがかかりました。しかし、近年酸化チタンの粒子をナノレベルまで小さくすることに成功したことで、可視光に反応し、バインダーの必要がない酸化チタンを生み出したのです。これにより屋内での活用が増え、より安心安全な環境を作り出せるようになりました。
酸化チタンとは、通常は白い粉で、白色塗料、白の着色料、白いプラスチック、白い紙の材料として多く使用されています。他にも紫外線を吸収する効果があることから日焼け止めクリームなどの化粧品にも使われており、食品では、ホワイトチョコレートやマヨネーズ、チーズなどに着色料として使われています。
身近に多く使われている参加チタンですが、実は日本人が見つけた効果で「本多・藤嶋効果」と言います。 酸化チタン(TiO2)に光を照射すると、そのエネルギーによって水が水素と酸素に分解される効果を研究中に偶然発見しました。(東京大学)