光触媒

光触媒=酸化チタン!?

光触媒とは、光が当たると触媒作用(化学反応を促進する)を発揮する物質です。光触媒作用を引き起こす物質の中でも酸化チタン(Tio2)が最も優れていると言われています。この光触媒作用によって、除菌、抗菌、除ウイルス、抗ウイルス、防カビ、防汚、消臭効果を得ることができます。コロナウィルスにも効果があります。

従来の酸化チタン光触媒は紫外線にのみ光触媒効果を発揮したため、外壁塗装によく用いられてきました。施工には塗料を定着させるためにバインダーという接着剤を使用し、2度塗りをする手間とコストがかかりました。しかし、近年酸化チタンの粒子をナノレベルまで小さくすることに成功したことで、可視光に反応し、バインダーの必要がない酸化チタンを生み出したのです。これにより屋内での活用が増え、より安心安全な環境を作り出せるようになりました。

酸化チタンとは、通常は白い粉で、白色塗料、白の着色料、白いプラスチック、白い紙の材料として多く使用されています。他にも紫外線を吸収する効果があることから日焼け止めクリームなどの化粧品にも使われており、食品では、ホワイトチョコレートやマヨネーズ、チーズなどに着色料として使われています。

身近に多く使われている参加チタンですが、実は日本人が見つけた効果で「本多・藤嶋効果」と言います。 酸化チタン(TiO2)に光を照射すると、そのエネルギーによって水が水素と酸素に分解される効果を研究中に偶然発見しました。(東京大学)

持続力

酸化チタン光触媒コーティングは一般的な消毒製品と比べて持続力に大きな違いがあります。アルコール消毒の長所は即効性です。しかし持続力がありません。対して酸化チタン光触媒コーティングは持続力がとても高く、光がある限り常に光触媒作用を発揮します。(推奨照度は500ルクス(一般住宅の照明程度)です。下回る場合は効果が低くなることがあります。)

酸化チタン光触媒コーティングを活用することで、アルコール消毒や次亜塩素酸水での拭き上げ回数減らし、壁や棚など普段手の回らない箇所をカバーします。施工後は水拭きで十分綺麗になりますがアルコール消毒や次亜塩素酸水を併用していただくことによってより高い効果を期待できます。

施工


施工は酸化チタン専用薬剤を用い、壁や机、トイレなど様々な場所に吹き付けコーティングをします。そこに太陽光、蛍光灯、LED照明などの可視光が当たることで強力な酸化分解作用が生じ、その力で菌やウイルスを減らし感染症のリスクを低減します。

施工にかかる時間は100㎡で2〜3時間が目安となります。

安全のため施工中は噴霧したコーティング剤を吸い込まないよう離れた場所でお待ちください。


 

光触媒コーティング施工

ATPふき取り検査

ATPふき取り検査とは、その場所に菌やウィルスが存在するリスクを数値化したもので、 食品加工会社や医療現場などでは清浄度管理の指標として普及しています。 (この方法は「食品衛生検査指針(微生物編)」(厚生労働省監修)に掲載されており公的機関が認めた検査です。) ATPは、細胞の増殖、筋肉の収縮、光合成、菌類の呼吸及び酵母菌の発酵などの、 代謝過程にエネルギーを供給するために全ての生物が使用する化合物です。 従って洗浄、清掃後にATPが検出されることは、肉眼では見る事ができない微生物汚染又は 微生物の増殖を促進する可能性がある生物学的物質の存在を意味します。